いのちって、なに?
子どもからの問いかけにあなたはどう答えますか。

医師や助産師、ダンサーらが五感を使った「いのちの教室」をプロデュース。

「こころっコロ」は、思いやりの心、人生を豊かに生きる力を育むことを目標としている団体です。
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2010年9月4日土曜日

だいじょうぶ3組

こんばんは。ブログチームのシノです。

みなさんは、10年前『五体不満足』でいちやく有名になった乙武洋匡さんを覚えていますか。今日News23で乙武さんが出てました。当時は大学生だった彼、大学を卒業したあと杉並区の小学校で3年間学校の先生をしていたようです。

乙武さん、いまの学校現場を「学校の9割は杞憂でできている」といいます。子どもを傷つけないために「あれだめ、これだめ」と禁止する。たとえば、

1.学校で植えたインゲン豆を収穫して食べてはいけない
理由: 給食以外で出たものでおなかを壊してはいけないから

2.「お父さんお母さんに」ではなく「おうちの人に」という
理由: 一人親の子どもを傷つけるから

3.バレンタインチョコをあげてはいけない
理由: もらえない子が傷つくから

しかし、乙武さんは「少しの挫折は必要」といいます。乙武さんは職員室でマイノリティながらも「子どもの個性を伸ばす教育」をするために、「あれだめ、これだめ」の教育をやめ、親御さんたちに「子どもたちを褒めてあげてください」と電話をかけて訴え続けるなど、勇気のある教育活動を行いました。

そんな彼の気持ちは子ども達にしっかりと通じたようです。

ある日、かつて授業中に騒いでいた男の子が乙武先生のところにやってきて、

「ねえ、先生、この近くに駄菓子屋があるの知ってる?行ったことある?」
「知らないよ。」
「たくさん駄菓子とかおもちゃとか売ってるんだぜ。」
「おお、今度その駄菓子屋連れて行ってよ。」
「いいよ・・・うーん、でも段があるんだよな。抱えてくれる人が必要だよ。」
「そしたら、もう少し大きくなったら○○くんが抱えてくれるかい?」
「でも、先生、もう少しでいなくなっちゃうんだよな。」
「いなくなったらお前もさみしがってくれるの?」

そうしたら、返事の代わりに右手を差し出し、

「これ、そこで買ったネリケシ。これコーラのにおいがするんだぜ!」
といって、帰っていったそうです。

そんな乙武さんの小学校先生生活を小説にした新作が今日発売されました。



「みんな違って、みんないい。」
そのなかで、違いを受け入れながら他者を尊重し、切磋琢磨しながら、共に生きていける社会。
リスクを恐れるがために一律の平等主義と管理社会を強いるのではなく、個の自立と相互コミュニケーションの中で緩やかに秩序が取れていく色彩豊かな社会になっていくといいなあと思います。シノでした。

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